2013/05/31

十勝産小麦の現状


日本の小麦は、国内需要の約9割を輸入に頼っています(パン用小麦にいたっては実に 97%が外国産)。こうした 中、十勝は全国の生産量の約30%を占める、小麦の一大産地となっています。しかし、これまで十勝で生産されていた小麦のほとんどは、うどん用の中力小麦で、パンやラーメンなどに使用する強力小麦はわずか1%以下でした。こうした状況を打破するため、現在では、生産者や加工業者、研究機関などが協力し、パン用小麦の新品種「ゆめちから」などが育成され、順調に普及が進められています。一方で中力小麦の「きたほなみ」は製粉技術の向上により菓子分野でも使いやすい小麦粉への開発・商品化も進められています。このように、現在様々なパン、麺、菓子に利用できる、優れた十勝産小麦粉が市場に供給されており、十勝産小麦粉で全ての小麦粉食品が製造できる状況が達成されつつあります。

小麦作付面積 : 全国 211,500ha/十勝 46,600ha(22.0%)
収穫量 : 全国 742,100t中、十勝 213,800t(28.8%)

平成23年産